第414章

霧島景晟は鞄から書類を取り出し、彼女の目の前に滑らせた。

「五年前に君の髪の毛を数本採取したことがあっただろう。本当はあの時、親子鑑定をするつもりだったんだ」

前田南の指先が微かに震える。

「親子鑑定……? 私の髪を使って、誰との鑑定を?」

霧島景晟は深く息を吸い込んだ。

「祖母は、君と初めて会ったあの日から疑っていたんだ。君こそが、生き別れの孫娘ではないかと」

前田南は呆気にとられた。

「私が? まさか、そんなはずは……」

「最初の鑑定結果では、確かに血縁関係はないと出た」霧島景晟は言葉を継ぐ。「だが、何かがおかしいという予感が拭えなかった。それでのちにもう一度、こっそりと...

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